もくじepisode91~100

【オレ物語・本丸編】

毎週日曜日の夜に新作を掲載します!(早まる場合もありますが、遅れないようにします)

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最新の更新日:2024年1月20(月)

 

全100話くらいありますが...とりあえずここまで...

 

毎週日曜日の夜に更新しますのでお楽しみに!(早まる場合もあります)


episode91

 

【オレ物語・本丸・第61章】

 

~スーパーホスト現る~

 

 

 

この物語は、オレの人生の物語であり

すべて実話である。

 

オレが今、こうして生きているすべての意味…

 

1つ1つが無意味ではなく、全てが繋がり…

 

そして今がある…

 

 

 

◆【前回までのあらすじ】◆

 

高校を卒業し、地元・茨城県内の私立大学に入学したオレだったが…

就職氷河期と言われた時代…なかなか内定がもらえず大学4年の半ばが過ぎていった…

 

そんな中…

 

オレがバイトしていたガソリンスタンドを経営している本社が倒産してしまい…

 

【ガイアックス】と言う、ガソリンに代わるアルコール系の次世代自動車燃料の販売店の会社になったのだ!

 

オレは、このガイアックスに非常に興味を持ったので、バイトの流れで社員になる事に決めたのだったが…

 

月180時間のサービス残業を平気でやらせる超ブラック企業だった…

 

オレは、副店長を半年やり、そして新店舗の店長にまで登り上がった…

 

バイトたちに恵まれ、仲間と共に楽しく過ごせたのだが…

 

政治と業界から【ガイアックス潰し】をされ、会社の経営が圧迫された…

 

人件費を極限まで減らせ!バイトを減らせ!との社長の命令に嫌気をさし…なんの罪もないバイトたちをクビにするくらいなら…

 

こんな会社、オレが辞めてやる…

 

と、可愛いバイトたちに店を任せて…

オレは会社を去ったのだった…

 

 

大学を卒業して、わずか1年で…

 

また振り出しに戻った…

 

全てをリセットして…

 

新しくスタートしよう!!

 

オレの本当の人生はこれからだ!!

 

そう強く心に誓ったのだったが

 

神は…そっとささやく…

 

『本当の苦しみは…

      これからだよ…』

 

と…

 

会社を辞めてすぐに、就職活動をしたが全てうまくいかなかった…

 

とある一流企業を受けて、オレは支店長に気に入られ採用してもらえることになったのだが…

 

なんと!

 

本社から【不採用】の知らせが…

 

なんなんだよ…

 

オレって、そんなに会社員に縁がないのか…

 

採用すると言われてまで、なれないんだから縁がないんだな…

 

わかったよ…

 

そんなに会社員に縁がないんなら…

 

もうならない…

 

バカバカしい…

 

そう思ったオレは、好き勝手にやる事にした…

 

オレは、農家の長男…

いずれは、家業を継がなくてはいけない…

 

だったら、それまで好きなことをやらせてもらう…

 

そう思ったオレは、家業の農業を手伝いながら、昔から少し憧れだった【芸能人】を目指すことにしたが、エキストラをやらせるだけやらして、ギャラも払わない悪徳事務所に入ってしまった…

 

芸能界を目指す人はたくさんいるのに、それをあざ笑うかのような世界も密接していた…

 

エキストラをやっている時に、オレはたくさんの俳優を目指す人たちを見てきた…

 

皆…

 

全てを犠牲にしてここにいる…

 

 

オレには、その覚悟があるか…

 

自分の両親や、仮に家庭を持ったとしても、全てを犠牲にする覚悟があるか…

 

 

オレには出来ない…

 

始めから答えは出ていたのだ…

 

だからオレは…

 

この世界から身を引いた…

 

 

芸能人の夢から覚めたオレは、しばらく家業の農業を手伝う毎日…

 

しかし…

 

このままでは、出会いすらない…

 

一生、結婚など出来ないかもしれない…

 

そう思ったオレは、外に働きに出ることにした…

 

いずれは家業の農家を継ぐんだから、バイトでもいい…

 

会社員に縁がないんなら、バイトなら大丈夫だろう…

 

そして、バイトを探していると…

 

小さなビストロレストランの求人を見つけて面接に行くことになった…

 

無事に採用されたのだったが…

 

この店には、不思議な出来事があった…

 

この店に来るお客さんのほとんどが、こう言う…

 

『あれ?あの女の人は辞めちゃったんですか?』

 

と…

 

どうやら、以前働いていたお姉さんがいて、たくさんのお客さんに大人気だったようである…

 

この店は、とても小さな店…

 

しかし。お客さんは、食事だけが目当てではなく、プラスアルファを求めにやってくるのだ…

 

オレは、この店を甘く見ていた…

 

この店で認められるには…

 

プラスアルファが必要であると言う事…

 

ただのバイトで入ったつもりのオレだっが、この小さな店に生きがいと目標を見つけた…

 

 

オレは…

 

あの【伝説のお姉さん】を超えてやると…

 

オレは、伝説のお姉さんを超えるために、この店で約2年の修行をした…

 

そして、いつの間にか自分では気が付かないうちに、オレは伝説のお姉さんと同じくらいになっていた…

 

 

自分色が出せるようになっていたのだ…

 

 

大切なことは、伝説のお姉さんに勝つ事ではなく、自分色を出して認められる事だと気がついた…

 

 

その答えが分かった時に、もう一つの答えが…

 

 

 

オレは…

もっと広いステージへ行くべきだ…

 

 

 

オレは接客業が好きなんだ…

だったら、接客業の最高峰にあるものは何か…

 

 

 

【水商売】だ…

 

 

 

自分が認められなければ絶対に生きていけない世界…

 

 

今しか出来ない事…

 

 

だったらやってやろうじゃないか…

 

 

 

オレは…

 

ホストになる…

 

 

 

そう思って新たなるステージへと旅立ったのだった…

 

 

東京でホストをやろうとしたのたが、ちょっとしたきっかけで、地元の繁華街で1番の大きな老舗【源氏】という店でとりあえずやってみる事にした…

 

そして、面接してすぐに…

 

 

そのままホストとして働くことになった…

 

 

 

なんか…あっという間だった…

 

 

 

オレは【輝(テル)】と言う源氏名でホストとしてスタートしたのだった…

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

episode91

 

【オレ物語・本丸・第61章】

 

~スーパーホスト現る~

 

 

オレの働くこの店には15人のホストがいる。

 

オレより若いのが5人、あとは年上のホストだ…

 

 

最年長で、オレより10歳上…

 

 

しかも、大して自分のお客もなく、ハッキリ言って儲かっていない…

 

この先輩は、いつまでホストやってんだろうか…

 

(*_*;

 

 

ホストの世界は、年齢に関係なく、入った順で先輩後輩になる…

 

 

今のところ…オレが1番下っぱだ…

 

(*_*;

 

 

でも…

 

 

【超体育会系】育ちのオレは、年下は年下。

年上は、年上としかみない。

 

そんな態度をとっているのが分かったのか…

 

年下のホストたちは、オレを先輩として接してくれた…

 

 

みんないい奴らだ

 

(^_^)

 

 

 

しかし。

 

 

一人だけ…謎な奴がいた…

 

 

オレより年下で、なんか…

 

他のホストたちと打ち解けていない…

 

 

 

で…

 

なんか…

 

 

オレに対して、先輩面してやがる…

 

(-.-)

 

 

ま…

 

 

入った順だから一歩引いてやるが…

 

(-.-)

 

 

そしてオレに

 

『いろいろ教えてやるから』

 

 

と、たいそう偉そうなクチを利いてきた…

 

(-.-)

 

 

 

 

一緒に、グラスを洗っている時に…

 

 

 

 

『見てみろ!オレくらいになると、このくらいキレイに洗えるんだ!』

 

 

と…

 

 

 

オレは…

 

『あ…そうなんですか…』

 

 

 

としか言えなかった…

 

(*_*;

 

 

 

 

 

オイオイ…

 

 

誰に向かって言ってやがる…

 

(-.-)

 

 

 

オレはな…この前まで働いていた店で、死ぬほど皿とグラスを洗ってたんだぞ…

 

(-.-)

 

 

 

そうか…

 

 

お前ぐらいになると、コップしかキレイに洗えないレベルになれるのか…

 

 

 

 

ファミレスで、バイトするがいい…

 

 

(゚∀゚)ケーッケッケッケ

 

 

 

 

 

さらに別の日…

 

そいつは、自分の客を連れて店にやって来た…

 

 

どんなもんだと誇らしげである…

 

(-.-)

 

 

 

で…

 

 

『輝くん。ヘルプに入ってくれ!』

 

と…(-.-)

 

 

 

 

オイオイ…(-.-)

 

 

 

何でオレなんだよ…

 

(-.-)

 

 

 

他のヤツに頼めよ…

 

(-.-)

 

 

 

 

はは~ん。

 

さてはお前…

 

 

 

 

 

 

友達いないだろう…

 

(゚∀゚)ケーッケッケッケ

 

 

 

 

仕方なく、彼のヘルプに入った…

 

 

そいつは言った…

 

『オレ、客と同伴じゃなきゃ店、来ねえから!』

 

と…強気発言(-.-)

 

バカらしくて、ヘルプなどやってられんと…

 

 

 

 

 

ってか…

 

こいつには、このお客しかいない…

 

 

 

 

つまりだ…

 

 

 

お前…店に来るの月に何回だ…

 

(-.-)

 

 

 

 

 

その通りだった…

 

次に、そいつを見かけたのは…

 

 

 

存在を忘れていた1ヶ月後だった…

 

 

 

久しぶりに彼を見ると…

 

 

 

なんか…

 

 

下唇が、でっかく腫れて…糸がぶら下がっている…

 

(*_*;

 

 

どこかで、ぶん殴られて唇を縫ったらしい…

 

(;´Д`)

(;´Д`)

(;´Д`)

 

 

しかし。なんでそんなに糸が必要以上にぶら下がっている…

 

 

もはや【いかり屋長助】にしか見えない…

 

 

 

その頃、新しく入店した後輩ホストの【サトル】がいた…

 

 

で、サトルは、いかり屋長助を知っていたようだった…

 

 

『お前、○○だよな?』

 

 

と…

 

 

 

いかり屋長助は、無言だった…

 

 

 

開いた口がふさがらない状態と言うか…

 

 

 

とにかく、その唇を早く直せ…

 

(*_*;

 

 

 

 

サトルは、オレに言った…

 

『オレ、昔アイツをイジメてたんです(笑)』

 

 

 

 

そうか…

 

 

 

 

いかり屋長助は、イジメられっ子だったのか…

 

 

 

イジメられっ子、挽回のスーパーホスト伝説…

 

 

 

 

 

崩壊…(;´Д`)

 

 

 

 

 

それ以来…

 

長助は、店に来なくなった…

 

 

 

 

そういえば、長助には兄貴がいた…

 

 

長助の兄貴は、近くの店でホストをやっていて、コイツもまた強気なヤツだった…

 

 

で、オレに言った言葉が…

 

 

『お前、オレの弟に負けたらクソだぞ!クソ!負けんじゃねぇぞ!』

 

 

と…

 

 

きっと、かなりのやり手ホストだろうと心していたが…

 

 

 

 

 

本当にクソだった…

 

 

 

 

 

確かに、あいつに負けたらクソだ…

 

 

 

 

あの兄貴の言ってる事は本当だった…

 

 

 

 

夜の世界...

 

 

 

 

奥が深い...

 

 

 

 

(;´Д`)↻↻↻↻↻

 

 

to be continued…

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

m(__)m

 

☆次回は、12月15日(日)にアップします☆

 

 

またお会いしましょう!

 

( ´Д`)ノ~バイバイ

 


episode92

 

【オレ物語・本丸・第62章】

 

~チャンス到来~

 

 

 

この物語は、オレの人生の物語であり

すべて実話である。

 

オレが今、こうして生きているすべての意味…

 

1つ1つが無意味ではなく、全てが繋がり…

 

そして今がある…

 

 

 

◆【前回までのあらすじ】◆

 

高校を卒業し、地元・茨城県内の私立大学に入学したオレだったが…

就職氷河期と言われた時代…なかなか内定がもらえず大学4年の半ばが過ぎていった…

 

そんな中…

 

オレがバイトしていたガソリンスタンドを経営している本社が倒産してしまい…

 

【ガイアックス】と言う、ガソリンに代わるアルコール系の次世代自動車燃料の販売店の会社になったのだ!

 

オレは、このガイアックスに非常に興味を持ったので、バイトの流れで社員になる事に決めたのだったが…

 

月180時間のサービス残業を平気でやらせる超ブラック企業だった…

 

オレは、副店長を半年やり、そして新店舗の店長にまで登り上がった…

 

バイトたちに恵まれ、仲間と共に楽しく過ごせたのだが…

 

政治と業界から【ガイアックス潰し】をされ、会社の経営が圧迫された…

 

人件費を極限まで減らせ!バイトを減らせ!との社長の命令に嫌気をさし…なんの罪もないバイトたちをクビにするくらいなら…

 

こんな会社、オレが辞めてやる…

 

と、可愛いバイトたちに店を任せて…

オレは会社を去ったのだった…

 

 

大学を卒業して、わずか1年で…

 

また振り出しに戻った…

 

全てをリセットして…

 

新しくスタートしよう!!

 

オレの本当の人生はこれからだ!!

 

そう強く心に誓ったのだったが

 

神は…そっとささやく…

 

『本当の苦しみは…

      これからだよ…』

 

と…

 

会社を辞めてすぐに、就職活動をしたが全てうまくいかなかった…

 

とある一流企業を受けて、オレは支店長に気に入られ採用してもらえることになったのだが…

 

なんと!

 

本社から【不採用】の知らせが…

 

なんなんだよ…

 

オレって、そんなに会社員に縁がないのか…

 

採用すると言われてまで、なれないんだから縁がないんだな…

 

わかったよ…

 

そんなに会社員に縁がないんなら…

 

もうならない…

 

バカバカしい…

 

そう思ったオレは、好き勝手にやる事にした…

 

オレは、農家の長男…

いずれは、家業を継がなくてはいけない…

 

だったら、それまで好きなことをやらせてもらう…

 

そう思ったオレは、家業の農業を手伝いながら、昔から少し憧れだった【芸能人】を目指すことにしたが、エキストラをやらせるだけやらして、ギャラも払わない悪徳事務所に入ってしまった…

 

芸能界を目指す人はたくさんいるのに、それをあざ笑うかのような世界も密接していた…

 

エキストラをやっている時に、オレはたくさんの俳優を目指す人たちを見てきた…

 

皆…

 

全てを犠牲にしてここにいる…

 

 

オレには、その覚悟があるか…

 

自分の両親や、仮に家庭を持ったとしても、全てを犠牲にする覚悟があるか…

 

 

オレには出来ない…

 

始めから答えは出ていたのだ…

 

だからオレは…

 

この世界から身を引いた…

 

 

芸能人の夢から覚めたオレは、しばらく家業の農業を手伝う毎日…

 

しかし…

 

このままでは、出会いすらない…

 

一生、結婚など出来ないかもしれない…

 

そう思ったオレは、外に働きに出ることにした…

 

いずれは家業の農家を継ぐんだから、バイトでもいい…

 

会社員に縁がないんなら、バイトなら大丈夫だろう…

 

そして、バイトを探していると…

 

小さなビストロレストランの求人を見つけて面接に行くことになった…

 

無事に採用されたのだったが…

 

この店には、不思議な出来事があった…

 

この店に来るお客さんのほとんどが、こう言う…

 

『あれ?あの女の人は辞めちゃったんですか?』

 

と…

 

どうやら、以前働いていたお姉さんがいて、たくさんのお客さんに大人気だったようである…

 

この店は、とても小さな店…

 

しかし。お客さんは、食事だけが目当てではなく、プラスアルファを求めにやってくるのだ…

 

オレは、この店を甘く見ていた…

 

この店で認められるには…

 

プラスアルファが必要であると言う事…

 

ただのバイトで入ったつもりのオレだっが、この小さな店に生きがいと目標を見つけた…

 

 

オレは…

 

あの【伝説のお姉さん】を超えてやると…

 

オレは、伝説のお姉さんを超えるために、この店で約2年の修行をした…

 

そして、いつの間にか自分では気が付かないうちに、オレは伝説のお姉さんと同じくらいになっていた…

 

 

自分色が出せるようになっていたのだ…

 

 

大切なことは、伝説のお姉さんに勝つ事ではなく、自分色を出して認められる事だと気がついた…

 

 

その答えが分かった時に、もう一つの答えが…

 

 

 

オレは…

もっと広いステージへ行くべきだ…

 

 

 

オレは接客業が好きなんだ…

だったら、接客業の最高峰にあるものは何か…

 

 

 

【水商売】だ…

 

 

 

自分が認められなければ絶対に生きていけない世界…

 

 

今しか出来ない事…

 

 

だったらやってやろうじゃないか…

 

 

 

オレは…

 

ホストになる…

 

 

 

そう思って新たなるステージへと旅立ったのだった…

 

 

東京でホストをやろうとしたのたが、ちょっとしたきっかけで、地元の繁華街で1番の大きな老舗【源氏】という店でとりあえずやってみる事にした…

 

そして、面接してすぐに…

 

 

そのままホストとして働くことになった…

 

 

 

なんか…あっという間だった…

 

 

 

オレは【輝(テル)】と言う源氏名でホストとしてスタートしたのだった…

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

episode92

 

【オレ物語・本丸・第62章】

 

~チャンス到来~

 

 

 

ある日の夜…

 

店内は、いつものように営業していた。

 

そこへ、2人の新規のお客さんがやって来た…

 

 

2人は、年齢的にオレよりは10歳は上の奥さま♡ってカンジだった…

 

 

入店して間もないオレは、まだ自分のお客さんがいないので、すぐに顧客獲得のために、その奥さま方のテーブルに付かされた…

 

 

 

2人の奥さまは、同じ年のようだ…

 

 

 

で…

 

 

 

話を聞くと…2人とも…

 

 

 

【奥さま】と言うより…

 

 

 

 

【元・奥さま】のようである…

 

 

 

 

2人の名前は、サキさんと、マサコさん…

 

 

 

 

いろいろと話すこと1時間…

 

 

彼女たちは、60分8,000円の一番安い飲み放題のプランで来店したので、時間になり帰る事になった…

 

 

ま…

 

 

元・奥さまだし、子どももいるし、ホストクラブで大金を使うような人ではないよな…

 

 

でも、自分のお客さんが欲しいので、オレは、サキさんから電話番号を教えてもらった。子どももいるし、無理しない程度に、たまに来てくれたら嬉しいかなぁ~って思った…

 

 

売り上げがモノを言う世界だが、一番大事なのは、オレに会いに来てくれる事…

 

 

オレと話して、楽しんでもらえればそれでいい…

 

 

売り上げなんて後で付いてくるものだ…

 

 

別にナンバーワンを目指しているわけではない…

 

 

自分のお客さんに満足してもらえればいいのだ…

 

 

そう思って、オレは以前働いていた店から、レベルアップのつもりでホストの世界に入った…

 

 

 

今、うちの店のナンバーワンは、1つ年上の先輩ホストなんだが…

 

 

 

なんて言うか…

 

 

 

 

何も感じない…

 

 

 

オレは、今までに働いてきた店でいろいろな人を見てきたが…

 

 

 

この店のナンバーワンホストには、なにも感じない…

 

 

 

あの【伝説のお姉さん】のようなオーラがない…

 

 

 

この人…本当にナンバーワンなのか…

 

 

 

ナンバーワンとは、店での売り上げが1位のホストをナンバーワンという。

 

 

売り上げがすべての世界だから、ナンバーワンが1番エライのだ…

 

 

普通のホストは、開店する深夜1時前に出勤だが、ナンバーワンは、2時半でいい…

 

 

営業時間は朝の6時までなんで、4時間も働かない…

 

 

でも、店で1番売り上げを出しているホストだから文句はないのだ…

 

 

閉店後に店の片付け、掃除なんてやらなくていい…

 

 

すぐに帰ってもいい…

 

 

文句があるなら、ナンバーワンになってみろ!!

 

 

という、暗黙のルールの世界である…

 

 

 

お金さえ、つぎ込んでもらえば、一度くらいならナンバーワンに誰でもなれるだろうが、それを持続させるのは無理だ…

 

 

ナンバーワンを続けられるホストは、ただのホストではない…

 

 

それなりの人間でないと本当のナンバーワンにはなれないのだ…

 

 

ただのバカホストでは、絶対に無理だ…

 

 

 

人間としてもナンバーワンでないと、真のナンバーワンとは言えない…

 

 

 

 

さて。

 

サキさんが来店してくれた次の日の昼間…

 

 

オレは、サキさんに店に来てくれたお礼の電話をした…

 

 

 

 

ま…

 

 

営業の電話になるんだけど…

 

(¯―¯٥)

 

 

『もしもし。輝です!昨日は来てくれてありがとうございました♪また良かったらいらしてくださいね♪』

 

 

と電話した…

 

 

 

それ以上は、何も言えない…

 

(¯―¯٥)

 

 

 

『次いつ来れるの?会いに来てよ~♡』

 

 

 

なんで、下心丸見えのバカな営業電話など出来ない…

 

 

お客さんが、来たくなったら来てくれればいいんだ…

 

 

飲み放題8,000円とはいえ、決して安い金額じゃないし…

 

 

 

とりあえず、お礼の電話だけでもすればいいや…

 

 

 

サキさんは…

 

『は~い!わかりました♪またねぇ!』

 

 

と言ってくれた。

 

 

 

これでいいんだ…これで。

 

 

 

 

その日は、日曜日だった…

 

日曜日は、店は休みである。

 

 

とはいえ…

 

ホストは、夜中が仕事。

 

土曜日の夜に仕事をして、日曜日の朝に帰ってくるから、日曜日の昼間は眠くてたまらん…

(*_*;

 

 

日曜日が休みというのは…

 

【日曜日の夜が休み】ということである…

 

 

 

一人暮らしを始めたばかりのオレにとって、好きな事があった…

 

 

それは、オレの住んでいる3階のマンションのベランダから、市内を眺める事だ…

 

 

日曜日の深夜に…

 

 

ベランダから、市内を眺めるのが好きだった…

 

 

地方の市街地だから、日曜日の深夜は、すごく静かだ…

 

 

 

 

街が眠ってる…

 

 

 

 

そう感じながら、ずっとベランダで何も考えずに眠った街を眺めるのが一番好きだった…

 

 

 

一番癒される時だった…

 

 

 

 

 

 

 

さて。

 

今日は月曜日…

 

今夜からまた仕事である…

 

(*_*;

 

 

 

あ~。早くお客さん見つけないと…

 

(*_*;

 

 

1週間に指名1本のノルマを達成できないと罰金5,000円だ…

 

(*_*;(*_*;(*_*;

 

 

しばらく罰金まみれになるかなぁ~

 

(*_*;

 

 

先週は、以前働いていた時に知り合った、谷村そっくりさん夫婦が来てくれたから、助かったが…

 

今週からが、いよいよピンチになる…

 

(*_*;

 

 

また谷村夫婦を呼ぶのも悪いし…

 

 

最低でも1万円かかるし…

 

(*_*;

 

 

 

なら、自分のお客さんが付くまで、おとなしく罰金まみれになるか…

 

 

 

と、ゴチャゴチャ考えてる時に携帯にメールが来た…

 

 

サキさんからだ…

 

 

 

【今夜、輝くん指名でお店に行ってもいいですか?】

 

 

 

 

ん?

 

 

 

 

ん~~~ん?

 

 

 

 

to be continued…

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

【次回予告】

 

奇跡が始まる…

 

 

☆次回は12月22日にアップします☆

 

またお会いしましょう!

( ´Д`)ノ~バイバイ

 

 


episode93

 

【オレ物語・本丸・第63章】

 

~奇跡の始まり~

 

 

 

この物語は、オレの人生の物語であり

すべて実話である。

 

オレが今、こうして生きているすべての意味…

 

1つ1つが無意味ではなく、全てが繋がり…

 

そして今がある…

 

 

 

◆【前回までのあらすじ】◆

 

高校を卒業し、地元・茨城県内の私立大学に入学したオレだったが…

就職氷河期と言われた時代…なかなか内定がもらえず大学4年の半ばが過ぎていった…

 

そんな中…

 

オレがバイトしていたガソリンスタンドを経営している本社が倒産してしまい…

 

【ガイアックス】と言う、ガソリンに代わるアルコール系の次世代自動車燃料の販売店の会社になったのだ!

 

オレは、このガイアックスに非常に興味を持ったので、バイトの流れで社員になる事に決めたのだったが…

 

月180時間のサービス残業を平気でやらせる超ブラック企業だった…

 

オレは、副店長を半年やり、そして新店舗の店長にまで登り上がった…

 

バイトたちに恵まれ、仲間と共に楽しく過ごせたのだが…

 

政治と業界から【ガイアックス潰し】をされ、会社の経営が圧迫された…

 

人件費を極限まで減らせ!バイトを減らせ!との社長の命令に嫌気をさし…なんの罪もないバイトたちをクビにするくらいなら…

 

こんな会社、オレが辞めてやる…

 

と、可愛いバイトたちに店を任せて…

オレは会社を去ったのだった…

 

 

大学を卒業して、わずか1年で…

 

また振り出しに戻った…

 

全てをリセットして…

 

新しくスタートしよう!!

 

オレの本当の人生はこれからだ!!

 

そう強く心に誓ったのだったが

 

神は…そっとささやく…

 

『本当の苦しみは…

      これからだよ…』

 

と…

 

会社を辞めてすぐに、就職活動をしたが全てうまくいかなかった…

 

とある一流企業を受けて、オレは支店長に気に入られ採用してもらえることになったのだが…

 

なんと!

 

本社から【不採用】の知らせが…

 

なんなんだよ…

 

オレって、そんなに会社員に縁がないのか…

 

採用すると言われてまで、なれないんだから縁がないんだな…

 

わかったよ…

 

そんなに会社員に縁がないんなら…

 

もうならない…

 

バカバカしい…

 

そう思ったオレは、好き勝手にやる事にした…

 

オレは、農家の長男…

いずれは、家業を継がなくてはいけない…

 

だったら、それまで好きなことをやらせてもらう…

 

そう思ったオレは、家業の農業を手伝いながら、昔から少し憧れだった【芸能人】を目指すことにしたが、エキストラをやらせるだけやらして、ギャラも払わない悪徳事務所に入ってしまった…

 

芸能界を目指す人はたくさんいるのに、それをあざ笑うかのような世界も密接していた…

 

エキストラをやっている時に、オレはたくさんの俳優を目指す人たちを見てきた…

 

皆…

 

全てを犠牲にしてここにいる…

 

 

オレには、その覚悟があるか…

 

自分の両親や、仮に家庭を持ったとしても、全てを犠牲にする覚悟があるか…

 

 

オレには出来ない…

 

始めから答えは出ていたのだ…

 

だからオレは…

 

この世界から身を引いた…

 

 

芸能人の夢から覚めたオレは、しばらく家業の農業を手伝う毎日…

 

しかし…

 

このままでは、出会いすらない…

 

一生、結婚など出来ないかもしれない…

 

そう思ったオレは、外に働きに出ることにした…

 

いずれは家業の農家を継ぐんだから、バイトでもいい…

 

会社員に縁がないんなら、バイトなら大丈夫だろう…

 

そして、バイトを探していると…

 

小さなビストロレストランの求人を見つけて面接に行くことになった…

 

無事に採用されたのだったが…

 

この店には、不思議な出来事があった…

 

この店に来るお客さんのほとんどが、こう言う…

 

『あれ?あの女の人は辞めちゃったんですか?』

 

と…

 

どうやら、以前働いていたお姉さんがいて、たくさんのお客さんに大人気だったようである…

 

この店は、とても小さな店…

 

しかし。お客さんは、食事だけが目当てではなく、プラスアルファを求めにやってくるのだ…

 

オレは、この店を甘く見ていた…

 

この店で認められるには…

 

プラスアルファが必要であると言う事…

 

ただのバイトで入ったつもりのオレだっが、この小さな店に生きがいと目標を見つけた…

 

 

オレは…

 

あの【伝説のお姉さん】を超えてやると…

 

オレは、伝説のお姉さんを超えるために、この店で約2年の修行をした…

 

そして、いつの間にか自分では気が付かないうちに、オレは伝説のお姉さんと同じくらいになっていた…

 

 

自分色が出せるようになっていたのだ…

 

 

大切なことは、伝説のお姉さんに勝つ事ではなく、自分色を出して認められる事だと気がついた…

 

 

その答えが分かった時に、もう一つの答えが…

 

 

 

オレは…

もっと広いステージへ行くべきだ…

 

 

 

オレは接客業が好きなんだ…

だったら、接客業の最高峰にあるものは何か…

 

 

 

【水商売】だ…

 

 

 

自分が認められなければ絶対に生きていけない世界…

 

 

今しか出来ない事…

 

 

だったらやってやろうじゃないか…

 

 

 

オレは…

 

ホストになる…

 

 

 

そう思って新たなるステージへと旅立ったのだった…

 

 

東京でホストをやろうとしたのたが、ちょっとしたきっかけで、地元の繁華街で1番の大きな老舗【源氏】という店でとりあえずやってみる事にした…

 

そして、面接してすぐに…

 

 

そのままホストとして働くことになった…

 

 

 

なんか…あっという間だった…

 

 

 

オレは【輝(テル)】と言う源氏名でホストとしてスタートしたのだった…

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

episode93

 

【オレ物語・本丸・第63章】

 

~奇跡の始まり~

 

 

 

ホストになったオレ…

 

この店には、ノルマがある。

 

週に一度、自分のお客さんを連れてこないと罰金5,000円になる…

(*_*;

 

見習い期間を過ぎたオレは、いよいよノルマが開始された…

 

 

まだ自分のお客さんが一人しかいないので、毎週来てもらうのも大変だから、なんとか顧客獲得のために頑張っていた…

 

ある日の土曜日の夜、サキさんというオレよりは10歳年上の方がフリーで来店した…

 

 

そして、月曜日の昼間にサキさんからメールが…

 

 

『今夜、輝くん指名でお店に行ってもいいですか?』

 

と…

 

 

 

やったー!!\(◎o◎)/

 

と言う気持ちより、『大丈夫なの?』

 

って思った…

 

 

土曜日に来てくれたばかりじゃん…

 

(*_*;

 

 

 

土曜日に、8,000円使ってるんだよ…

 

(*_*;

 

 

 

またお金かかるぞ…

 

(*_*;

 

 

 

 

と思った…

 

 

 

でも。さすがに、そんな事を言うのは失礼だから…

 

 

【ホントですか?ありがとうございます!待ってますね♪】

 

 

と返事をした…

 

 

 

いきなり自分のお客さんができた…

 

\(◎o◎)/

 

 

 

気に入ってもらえたみたいだ…

 

(*´∀`)

 

 

 

なかなかフリーで来てくれたお客さんを獲得するのは、至難の業なんだが…

 

 

 

トントン拍子ってカンジだった…

 

 

 

【罠】…とかじゃないよね…

 

(¯―¯٥)

 

 

 

または、【オチ】があるとか…

 

(¯―¯٥)

 

 

 

 

オレの人生、だいたいそんなもんだ…

 

(*_*;

 

 

 

特に女関係はな…

 

(*_*;

 

 

 

以前、働いていたガソリンスタンドで、仲良くなったお客のお姉さんとメアド交換したら…

 

 

 

その夜に、『会いたいです♪』

 

 

 

って、連絡きて…

 

 

 

会い行ったら…

 

 

 

今の彼氏についての相談…

 

(¯―¯٥)

 

 

 

しかも、結婚も考えてて…

 

 

 

彼氏が大好きなんだってよ〜

 

( ´Д`)=3

 

 

 

 

はぁ〜〜〜。

 

 

 

オレって何?バカじゃん???

 

 

 

 

あと、出会い系のメル友と会ってみたら…

 

 

 

ネズミ講の通販オタク信者で、巻き込まれそうになるし…

 

(*_*;

 

 

 

 

オレにはね、そんなオチばかりなんですよ…

 

 

 

オレは、神様に

『お前みたいな、ウンコ野郎は、人生うまくいかせてたまるか!コレでもくらえ!オチ・ビーム!!』

 

って、オレを笑いながら攻撃してんだ…

 

(-_-)

 

 

 

 

楽しいですかい?神様よ…

 

(-_-)

 

 

 

 

 

ま…。

 

 

とりあえず…

 

今週のノルマは、達成できそうだ…

 

(¯―¯٥)

 

 

 

ありがたい事だ…

 

(*´∀`)

 

 

 

サキさんが店に来ればな...

 

(;´Д`)

 

 

 

 

その夜…

 

約束通りにサキさんは、店に来てくれた!

 

(*´∀`)

 

 

しかし。まだ【オチ】があるかも知れん!

 

 

 

オレは、【オチ】付きの人生だ!!

 

 

 

 

心してかかれ!!

 

 

 

店のホストたちも、この前来たばかりのお客さんをゲットしたオレにビックリしていた…

 

 

 

さて…

 

 

サキさんをテーブルに案内し、メニューを見せた…

 

 

この前は、店で一番安い

【60分飲み放題プラン、8,000円ポッキリ】だったので、今夜もコレかなぁ〜って思った…

 

 

なんせ、シングルマザーだし、子ども3人もいるし…

 

 

そんなにお金使えないだろうし、使わせたくないし…

 

 

 

オレは

『この前と同じ飲み放題にします?』

 

 

と言うと…

 

 

 

サキさんは

『う〜ん。これがいいかなぁ〜』

 

ってメニューを指差した…

 

 

 

 

【シャトー・ラトゥール】

 

70,000円

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

7万円…???

 

 

 

 

何かの間違いでしょうか…???

 

 

 

 

この店には、赤ワインが二種類ある…

 

 

 

普通のボトルの赤ワインが7,000円

 

 

シャトー・ラトゥールという高級赤ワインが7万円…

 

 

 

【0】が1つ多い…

 

(*_*;(*_*;(*_*;

 

 

 

ただでさえ、普通の赤ワインだって7,000円もする…

 

(*_*;(*_*;(*_*;

 

 

 

7万円のワインって何…???

(*_*;(*_*;(*_*;

 

 

 

1ヶ月の家賃を負かす勢いだ…

 

(*_*;(*_*;(*_*;

 

 

 

 

オレは、サキさんはに

『コレ…7万なんですけど…(*_*;』

 

 

って言うと…

 

 

 

『いいよ〜♪(*´∀`)』

 

って…

 

 

 

 

 

いいよ〜♪(*´∀`)

 

って言われても…ワインに何で7万も出す…???

 

 

 

 

7万って言う金額は…

 

 

 

世の中のお父さんたちの1ヶ月の小遣いを遥かに越える…

 

 

世の中のお父さんたちは、橋桁のボロい居酒屋で、1人3000円で夜を明かす…

 

 

世の中のお父さんたちは、何かあるとすぐにお小遣いカットされる…

 

 

 

 

そんな世の中のお父さんたちを圧倒的に打ち負かす、7万円の赤ワイン…

 

 

 

 

恐るべし…

 

(*_*;(*_*;(*_*;

 

 

 

 

サキさんに、7万円の赤ワインを頼まれてるのに、断るホストもおかしい…

 

(*_*;

 

 

 

オレは、『承知しました…』と、恐る恐る7万円の赤ワインを持ってきた…

 

 

 

店のホストたちも、ビックリしている…

 

 

 

なかなか7万の赤ワインなんで頼む人などいない…

 

 

 

7万円のシャトー・ラトゥール様を、サキさんにごちそうになることになった…

 

 

 

赤ワインなんて、ファミレスの【サイゼリア】で飲んだグラスワイン180円のやつしか知らん…

 

 

 

オレは、今まさに…

 

7万円の【シャトー・ラトゥール様】を飲もうとしている…

 

 

 

ペロッっとなめてみると…

 

 

 

 

 

 

なんだか知んねぇけど

 

うまい気がするぅぅぅぅぅぅ!!!

 

\(◎o◎)/\(◎o◎)/\(◎o◎)/

 

 

 

 

 

【シャトー・ラトゥール様】万歳〜!!

 

\(◎o◎)/\(◎o◎)/\(◎o◎)/

 

 

 

 

 

 

【シャトー・ラトゥール様】を飲み終え、サキさんがまた、メニューを見はじめた…

 

 

 

 

『今度は、どれにしようかなぁ〜』

 

って…

 

 

 

オレは、ホストなんだが…

 

 

『サキさん!後はコレにしときましょう!』

 

 

と、一番安いジンロ4,000円を勧めた…

 

 

 

サキさんは

『こういうのも飲みたいんだけど〜』

 

 

と言い、また訳わからね金額のボトルを指差していた…

 

(*_*;(*_*;(*_*;

 

 

 

オレは…

 

『とりあえず、今日は高い赤ワイン飲んだんで、次にしましょうね…(;´Д`)』

 

 

と言い、4,000円のジンロを押し通した…(;´Д`)

 

 

 

サキさんは

『じゃ、次にするねぇ♪』

 

 

と言い、なんとか4,000円のジンロでおさまった…

 

 

 

 

 

しかし。

 

オレは、ホスト…

 

 

高級ボトルを売らず、ジンロを売る…

 

 

 

日本中のホストを探しても、こんなのオレくらいしかいないだろう…

 

(¯―¯٥)

 

 

 

現実を考えてみろ…

 

 

 

サキさんは、母子家庭…

 

子どもも3人いる…

 

 

 

そんなにお金を使えるわけがない…

 

 

 

もう十分ですよ…

 

 

 

 

ありがとう…

 

 

 

 

 

オレは今、お会計がいくら位になっているのかコソコソと計算機で計算すると…

 

 

 

12万位になっている…

 

(*_*;(*_*;(*_*;

 

 

さっきの赤ワインだけではなく、なんだかんだ高いのだ…

 

(*_*;(*_*;(*_*;

 

 

料理の唐揚げだって、2,000円もする…

 

(*_*;

 

 

唐揚げのくせに…(-_-)

 

 

 

オレは、サキさんに…

『今、12万位になってんですけど…』

 

(;´Д`)

 

 

と、計算機をこっそり見せると…

 

 

 

『ふ〜ん。』と一言…

 

(;´Д`)

 

 

 

 

 

ふ〜んじゃなくてよ…

 

 

 

天井ぶん抜くくらいに飛び跳ねて驚けや!

 

 

\(◎o◎)/おりゃゃゃゃゃゃゃ!!!

 

 

 

 

そして、祭りのような夜は終わり…

 

 

サキさんは、普通にスーパーでお会計するかのように12万円払ってお帰りになられた…

(;´Д`)

 

 

『また来るね〜♪』

 

 

と言い…

 

 

 

明け方…去って行った…

 

 

 

 

オレは、一晩で、12万の売上を上げてしまった…

 

 

個人売り上げ表のグラフが…

 

 

いきなりドカンと伸びた…

 

(¯―¯٥)

 

 

 

嬉しいんだが…

 

 

 

メチャ複雑で…(¯―¯٥)

 

 

 

 

これでいいのか…(¯―¯٥)

 

 

 

 

 

 

サキさん…

 

あの人は…いったい何者だ…

 

to be continued…

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

【次回予告】

 

〜奇跡は続く〜

 

次回は12月29日(日)に更新します!

 

またお会いしましょう!

 

( ´Д`)ノ~バイバイ

 

 

あと10話くらいで最終回。。。かな

 


episode94

 

【オレ物語・本丸・第64章】

 

~新たなお客さん~

 

 

 

この物語は、オレの人生の物語であり

すべて実話である。

 

オレが今、こうして生きているすべての意味…

 

1つ1つが無意味ではなく、全てが繋がり…

 

そして今がある…

 

 

 

◆【前回までのあらすじ】◆

 

高校を卒業し、地元・茨城県内の私立大学に入学したオレだったが…

就職氷河期と言われた時代…なかなか内定がもらえず大学4年の半ばが過ぎていった…

 

そんな中…

 

オレがバイトしていたガソリンスタンドを経営している本社が倒産してしまい…

 

【ガイアックス】と言う、ガソリンに代わるアルコール系の次世代自動車燃料の販売店の会社になったのだ!

 

オレは、このガイアックスに非常に興味を持ったので、バイトの流れで社員になる事に決めたのだったが…

 

月180時間のサービス残業を平気でやらせる超ブラック企業だった…

 

オレは、副店長を半年やり、そして新店舗の店長にまで登り上がった…

 

バイトたちに恵まれ、仲間と共に楽しく過ごせたのだが…

 

政治と業界から【ガイアックス潰し】をされ、会社の経営が圧迫された…

 

人件費を極限まで減らせ!バイトを減らせ!との社長の命令に嫌気をさし…なんの罪もないバイトたちをクビにするくらいなら…

 

こんな会社、オレが辞めてやる…

 

と、可愛いバイトたちに店を任せて…

オレは会社を去ったのだった…

 

 

大学を卒業して、わずか1年で…

 

また振り出しに戻った…

 

全てをリセットして…

 

新しくスタートしよう!!

 

オレの本当の人生はこれからだ!!

 

そう強く心に誓ったのだったが

 

神は…そっとささやく…

 

『本当の苦しみは…

      これからだよ…』

 

と…

 

会社を辞めてすぐに、就職活動をしたが全てうまくいかなかった…

 

とある一流企業を受けて、オレは支店長に気に入られ採用してもらえることになったのだが…

 

なんと!

 

本社から【不採用】の知らせが…

 

なんなんだよ…

 

オレって、そんなに会社員に縁がないのか…

 

採用すると言われてまで、なれないんだから縁がないんだな…

 

わかったよ…

 

そんなに会社員に縁がないんなら…

 

もうならない…

 

バカバカしい…

 

そう思ったオレは、好き勝手にやる事にした…

 

オレは、農家の長男…

いずれは、家業を継がなくてはいけない…

 

だったら、それまで好きなことをやらせてもらう…

 

そう思ったオレは、家業の農業を手伝いながら、昔から少し憧れだった【芸能人】を目指すことにしたが、エキストラをやらせるだけやらして、ギャラも払わない悪徳事務所に入ってしまった…

 

芸能界を目指す人はたくさんいるのに、それをあざ笑うかのような世界も密接していた…

 

エキストラをやっている時に、オレはたくさんの俳優を目指す人たちを見てきた…

 

皆…

 

全てを犠牲にしてここにいる…

 

 

オレには、その覚悟があるか…

 

自分の両親や、仮に家庭を持ったとしても、全てを犠牲にする覚悟があるか…

 

 

オレには出来ない…

 

始めから答えは出ていたのだ…

 

だからオレは…

 

この世界から身を引いた…

 

 

芸能人の夢から覚めたオレは、しばらく家業の農業を手伝う毎日…

 

しかし…

 

このままでは、出会いすらない…

 

一生、結婚など出来ないかもしれない…

 

そう思ったオレは、外に働きに出ることにした…

 

いずれは家業の農家を継ぐんだから、バイトでもいい…

 

会社員に縁がないんなら、バイトなら大丈夫だろう…

 

そして、バイトを探していると…

 

小さなビストロレストランの求人を見つけて面接に行くことになった…

 

無事に採用されたのだったが…

 

この店には、不思議な出来事があった…

 

この店に来るお客さんのほとんどが、こう言う…

 

『あれ?あの女の人は辞めちゃったんですか?』

 

と…

 

どうやら、以前働いていたお姉さんがいて、たくさんのお客さんに大人気だったようである…

 

この店は、とても小さな店…

 

しかし。お客さんは、食事だけが目当てではなく、プラスアルファを求めにやってくるのだ…

 

オレは、この店を甘く見ていた…

 

この店で認められるには…

 

プラスアルファが必要であると言う事…

 

ただのバイトで入ったつもりのオレだっが、この小さな店に生きがいと目標を見つけた…

 

 

オレは…

 

あの【伝説のお姉さん】を超えてやると…

 

オレは、伝説のお姉さんを超えるために、この店で約2年の修行をした…

 

そして、いつの間にか自分では気が付かないうちに、オレは伝説のお姉さんと同じくらいになっていた…

 

 

自分色が出せるようになっていたのだ…

 

 

大切なことは、伝説のお姉さんに勝つ事ではなく、自分色を出して認められる事だと気がついた…

 

 

その答えが分かった時に、もう一つの答えが…

 

 

 

オレは…

もっと広いステージへ行くべきだ…

 

 

 

オレは接客業が好きなんだ…

だったら、接客業の最高峰にあるものは何か…

 

 

 

【水商売】だ…

 

 

 

自分が認められなければ絶対に生きていけない世界…

 

 

今しか出来ない事…

 

 

だったらやってやろうじゃないか…

 

 

 

オレは…

 

ホストになる…

 

 

 

そう思って新たなるステージへと旅立ったのだった…

 

 

東京でホストをやろうとしたのたが、ちょっとしたきっかけで、地元の繁華街で1番の大きな老舗【源氏】という店でとりあえずやってみる事にした…

 

そして、面接してすぐに…

 

 

そのままホストとして働くことになった…

 

 

 

なんか…あっという間だった…

 

 

 

オレは【輝(テル)】と言う源氏名でホストとしてスタートしたのだった…

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

episode94

 

【オレ物語・本丸・第64章】

 

~新たなお客さん~

 

 

 

輝と言う源氏名で、ホストになったオレ…

 

この店には、ノルマがある。

 

週に一度、自分のお客さんを連れてこないと罰金5,000円になる…

(*_*;

 

見習い期間を過ぎたオレは、いよいよノルマが開始された…

 

 

まだ自分のお客さんが一人しかいないので、毎週来てもらうのも大変だから、なんとか顧客獲得のために頑張っていた…

 

ある日の土曜日の夜、サキさんというオレよりは10歳年上の女性がフリーで来店した…

 

そして、2日後の月曜日にサキさんがオレ指名で来店してくれた!

 

さらになんと!彼女は3人子持ちのシングルマザーでありながら、一晩に12万円を使っていった…

 

彼女は、いったい…何者だ…

 

(*_*;

 

 

いきなり月曜日から、1週間のノルマを達成し、さらに12万円の売り上げまで上げてしまった…

 

 

 

なんか…

 

 

 

もう十分なんですけど…

 

(´∀`;)

 

 

 

自分のお客さんに大金を使わせるなんて、オレの趣味じゃない…

 

 

嬉しいのは嬉しいんだが…

 

 

 

なんか…

 

 

 

なんかねぇ〜

 

 

 

お客さんに悪いよねぇ〜

 

(*_*;

 

 

 

 

オレ…ホストに向いてないな…

 

(*_*;

 

 

 

 

 

さて。

 

今夜もまた、新規のお客さんがやってきた…

 

OL風のお姉さん3人組だ。

 

 

オレは、お姉さんたちのテーブルに着いた。

 

すると、すでに飲み歩いてきたのか、ホロ酔いで上機嫌である…

 

 

オレは、隣にいた【チカさん】ってお姉さんに気に入られてしまった…

 

清楚可憐ってカンジのお姉さんだ

 

(*´ェ`*)

 

 

今まで、呪いのようにモテなかったオレ…

 

 

何かの呪縛がとれたかのように、急に人気が出てきた…

 

 

あの呪いは、一体なんだったのか…

 

 

たぶん、ガソリンスタンドの会社に入ってから、本当にロクな事なかったから…

 

あの会社に入ったのが呪いの始まりだったんだ…

 

 

クソ…いろいろと思い出す…

 

 

パーフェクトくらいに、呪いに押されて完封食らった…

 

(-_-メ)

 

 

仕事は見つからない…

 

 

彼女は出来ない…

 

 

 

脈がある子がいても…

 

『忘れられない人がいるの…』

 

と3回フラレたり…

 

 

 

マジで、人生が嫌になった究極の時期…

 

 

 

 

それが…何が起こったのか…???

 

この呪縛からの開放…

 

 

 

ま〜

 

 

 

とりあえず、いいや…

 

 

 

 

さて。

 

チカさんに気に入られたオレ…

 

 

なんと次の日!!

オレ指名で来てくれたのだ

 

(*´∀`)

 

 

自分のお客さん2人目獲得!!

 

 

 

 

\(^o^)/

おめでとうございます

\(^o^)/

 

 

 

 

普通、自分のお客さんを獲得するなんて、なかなか出来ないこと…

 

 

それが、ポンポンと2人もお客さんが付くとは夢にも思わなかった…

 

 

ってか…

 

サキさんでもう十分だと思ってたし…

 

(´∀`;)

 

 

 

チカさんは、『あんまり予算がないの…』

 

って言ってきたので…

 

 

 

『いえいえ!そんなの大丈夫っすよ!

 

全然大丈夫っすよ!来てくれただけで十分っ

 

よ!チェケラッチョですよ!』

 

 

と言い、一番安い【ジンロ】のボトル入れて水割り飲んでるコースにした。

 

 

これなら、ボトルを空にしなきゃ1万円以下で一晩店にいられる…

 

 

 

これでいいんだよ。これで。

 

 

 

酒じゃなくて、商品はオレだ…

 

 

 

オレに会いにきてくれたんだから…

 

 

 

オレは、売り上げがどうこうより、これを大事にしたかった…

 

 

 

オレは、以前働いていた店で、自分がもっとたくさんの人に認められたいと思い、ステージアップのつもりで、ホストになった…

 

 

売り上げなんて、二の次の話しだ…

 

 

 

 

さて。

 

オレは、チカさんとゆっくり話しをした…

 

チカさんは、今。仕事を探しているようだ…

 

 

仕事を探しているのに、こんな店に来てお金を使ってくれるなんて…申し訳ない…

 

 

 

オレは、少しでも彼女の役に立ちたいと思い、いい仕事があったら連絡するよ!と伝えた。

 

 

 

それから数日後…

 

 

オレの住んでるアパートの近くに、オシャレな雑貨屋さんがある。

 

オレは、男の割に…そういう店が好きで、たまにウロウロしていた。

 

 

ランチョンマットや、コースター買ったり…

 

 

 

何でかって?

 

 

自分のお客さんに、使うためだから…

 

 

オレ指名のお客さんは、オレが用意したランチョンマットや、コースターなどを敷いてあげ、特別扱いの気分にさせてあげるためだ。

 

普通…店では、そんなものはない。

 

でも、オレ指名で来てくれたお客さんには、少しでも周りと違う気分にしてあげたいと思ったからだ。

 

 

あと、オレはいつもハンカチを最低3枚は持っている。

 

1つは自分用、1つはお客さんの膝にかけるちょっと大きめのオシャレなハンカチ。

 

もう一つは、指名が重なった時のための予備。

 

 

女性は、ソファーに座っている時、特に短めのスカートを履いてるときは、少しでも安心させるように、ひざ掛けみたいに大きめのハンカチを掛けてあげるのが良いかと思ったからだ。

 

 

以前働いていた店でのお客さんに対する気遣いの経験が、役に立ったのだ。

 

 

 

さて。

 

その雑貨屋さんをウロウロしていたら、バイト募集の紙が貼ってあった…

 

 

 

この店…バイト募集してるんだ…

 

 

 

チカさんに似合いそう

 

(*´∀`)

 

 

 

清楚可憐なお姉さんだし…

 

似合いそう(*´∀`)

 

 

 

バイトだけど、とりあえずの繋ぎにはなるかな…と思い、オレはチカさんにメールした。

 

 

『チカさん!オレの住んでるアパートの近くに、カワイイ雑貨屋さんがあって、バイト募集してるみたいだよ♪少し時給安いけど、チカさんにすごく似合いそうなお店だよ!』

 

 

と、メールした。

 

 

 

きっと気に入ってもらえるだろう

 

(*´∀`)

 

 

少しでも、チカさんの役に立てれば…

 

 

 

 

すると、チカさんから返事が来た…

 

 

『ありがとう♡でも、ゴメンネ…仕事見つかったの!○○と言うお店で働く事になったよ♡』

 

 

と…

 

 

 

そっか…仕事見つかったのか…

 

 

 

ん…???

 

 

待てよ…???

 

 

 

チカさんが働く店の名前…

 

 

聞いた事あるな…

 

 

 

あ…思い出した…

 

 

 

 

なんだ…(-.-)

 

飲み屋じゃねぇか…

 

(-.-)(-.-)(-.-)

 

 

 

オレの店のすぐ近くのスナックじゃねぇか…

 

(-.-)(-.-)(-.-)

 

 

 

 

スナックで働くって…

 

 

 

 

おぃおぃ…(-.-)

 

オレのチカさんに対する清楚可憐なイメージぶち壊しじゃねぇか…

 

(-.-)(-.-)(-.-)

 

 

なんだよ…

給料のいいスナックで働くってか…

 

 

 

なんだチミは!ってか…

 

 

 

ま…本人が決めた事だし…いいか…

 

 

 

 

さて、数日後…

 

仕事中にチカさんから、メールが来た。

 

『今から輝くんのお店に行きたいんだけど、大丈夫かな?』

 

と…

 

 

しまった!!(;´Д`)

 

 

オレは、今から自分のお客さんをお迎えに行かなくてはいけない(汗)

 

 

30分位、店を空けてしまうのだ(汗)

 

 

今から…って、ちょっと無理だな(汗)

 

 

オレは、とっさに…

 

『ゴメンなさい!ちょっと今からお客さんをお迎えに行かなくちゃいけないので、30分位店にいないんだ(汗)』

 

と返事した…

 

 

すると…

 

 

 

『もういいわよ!!』

 

と怒りのメールで、全てが終わった…

 

 

 

(;・∀・)…

 

 

 

(;・∀・)…

 

 

 

(;・∀・)…

 

 

 

それ以来、チカさんが店に来ることはなかった…

 

 

清楚可憐なイメージのチカさんなんだが、酒が入ると変身するようだ…

 

 

オレは、先輩ホストにこの話しをしたら…

 

 

『バカだなぁ〜。輝…

そういう時は、今夜ちょっと遅刻するから、先に店に入ってて!って言うんだよ。他のお客さんの話ししたら、怒って来ないだろ?』

 

 

と…

 

 

 

なるほど…

 

(;・∀・)

 

 

ホストの店は、男と女の世界…

 

 

チカさんは、オレ目的で来てくれてるのに、他の女の話しされたら…

 

 

そりゃ怒るわな…

 

(;・∀・)

 

 

自分以外の客が来てるなんて言うのは、ホストの世界では、超御法度である…

 

 

以前働いていた店とは、さすがに違うな…

 

 

ビストロと、ホストでは違うな…

 

(-_-;)

 

 

 

正直に言い過ぎて、お客さんを1人失ってしまった…

 

(;・∀・)

 

 

 

ホストって難しいのね…

 

(;・∀・)

 

 

 

 

オレには、ホストとしての経験は、まだまだだな…

 

(;・∀・)

 

 

 

to be continued…

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

次回は1月5日(日)にアップします。

またお会いしましょう!

 

( ´Д`)ノ~バイバイ

 


episode95

 

【オレ物語・本丸・第65章】

 

~ピアノ始めましたぁ~

 

 

 

この物語は、オレの人生の物語であり

すべて実話である。

 

オレが今、こうして生きているすべての意味…

 

1つ1つが無意味ではなく、全てが繋がり…

 

そして今がある…

 

 

 

◆【前回までのあらすじ】◆

(常連さまは、スクロールして飛ばしてくださいね!)

 

 

高校を卒業し、地元・茨城県内の私立大学に入学したオレだったが…

就職氷河期と言われた時代…なかなか内定がもらえず大学4年の半ばが過ぎていった…

 

そんな中…

 

オレがバイトしていたガソリンスタンドを経営している本社が倒産してしまい…

 

【ガイアックス】と言う、ガソリンに代わるアルコール系の次世代自動車燃料の販売店の会社になったのだ!

 

オレは、このガイアックスに非常に興味を持ったので、バイトの流れで社員になる事に決めたのだったが…

 

月180時間のサービス残業を平気でやらせる超ブラック企業だった…

 

オレは、副店長を半年やり、そして新店舗の店長にまで登り上がった…

 

バイトたちに恵まれ、仲間と共に楽しく過ごせたのだが…

 

政治と業界から【ガイアックス潰し】をされ、会社の経営が圧迫された…

 

人件費を極限まで減らせ!バイトを減らせ!との社長の命令に嫌気をさし…なんの罪もないバイトたちをクビにするくらいなら…

 

こんな会社、オレが辞めてやる…

 

と、可愛いバイトたちに店を任せて…

オレは会社を去ったのだった…

 

 

大学を卒業して、わずか1年で…

 

また振り出しに戻った…

 

全てをリセットして…

 

新しくスタートしよう!!

 

オレの本当の人生はこれからだ!!

 

そう強く心に誓ったのだったが

 

神は…そっとささやく…

 

『本当の苦しみは…

      これからだよ…』

 

と…

 

会社を辞めてすぐに、就職活動をしたが全てうまくいかなかった…

 

とある一流企業を受けて、オレは支店長に気に入られ採用してもらえることになったのだが…

 

なんと!

 

本社から【不採用】の知らせが…

 

なんなんだよ…

 

オレって、そんなに会社員に縁がないのか…

 

採用すると言われてまで、なれないんだから縁がないんだな…

 

わかったよ…

 

そんなに会社員に縁がないんなら…

 

もうならない…

 

バカバカしい…

 

そう思ったオレは、好き勝手にやる事にした…

 

オレは、農家の長男…

いずれは、家業を継がなくてはいけない…

 

だったら、それまで好きなことをやらせてもらう…

 

そう思ったオレは、家業の農業を手伝いながら、昔から少し憧れだった【芸能人】を目指すことにしたが、エキストラをやらせるだけやらして、ギャラも払わない悪徳事務所に入ってしまった…

 

芸能界を目指す人はたくさんいるのに、それをあざ笑うかのような世界も密接していた…

 

エキストラをやっている時に、オレはたくさんの俳優を目指す人たちを見てきた…

 

皆…

 

全てを犠牲にしてここにいる…

 

 

オレには、その覚悟があるか…

 

自分の両親や、仮に家庭を持ったとしても、全てを犠牲にする覚悟があるか…

 

 

オレには出来ない…

 

始めから答えは出ていたのだ…

 

だからオレは…

 

この世界から身を引いた…

 

 

芸能人の夢から覚めたオレは、しばらく家業の農業を手伝う毎日…

 

しかし…

 

このままでは、出会いすらない…

 

一生、結婚など出来ないかもしれない…

 

そう思ったオレは、外に働きに出ることにした…

 

いずれは家業の農家を継ぐんだから、バイトでもいい…

 

会社員に縁がないんなら、バイトなら大丈夫だろう…

 

そして、バイトを探していると…

 

小さなビストロレストランの求人を見つけて面接に行くことになった…

 

無事に採用されたのだったが…

 

この店には、不思議な出来事があった…

 

この店に来るお客さんのほとんどが、こう言う…

 

『あれ?あの女の人は辞めちゃったんですか?』

 

と…

 

どうやら、以前働いていたお姉さんがいて、たくさんのお客さんに大人気だったようである…

 

この店は、とても小さな店…

 

しかし。お客さんは、食事だけが目当てではなく、プラスアルファを求めにやってくるのだ…

 

オレは、この店を甘く見ていた…

 

この店で認められるには…

 

プラスアルファが必要であると言う事…

 

ただのバイトで入ったつもりのオレだっが、この小さな店に生きがいと目標を見つけた…

 

 

オレは…

 

あの【伝説のお姉さん】を超えてやると…

 

オレは、伝説のお姉さんを超えるために、この店で約2年の修行をした…

 

そして、いつの間にか自分では気が付かないうちに、オレは伝説のお姉さんと同じくらいになっていた…

 

 

自分色が出せるようになっていたのだ…

 

 

大切なことは、伝説のお姉さんに勝つ事ではなく、自分色を出して認められる事だと気がついた…

 

 

その答えが分かった時に、もう一つの答えが…

 

 

 

オレは…

もっと広いステージへ行くべきだ…

 

 

 

オレは接客業が好きなんだ…

だったら、接客業の最高峰にあるものは何か…

 

 

 

【水商売】だ…

 

 

 

自分が認められなければ絶対に生きていけない世界…

 

 

今しか出来ない事…

 

 

だったらやってやろうじゃないか…

 

 

 

オレは…

 

ホストになる…

 

 

 

そう思って新たなるステージへと旅立ったのだった…

 

 

東京でホストをやろうとしたのたが、ちょっとしたきっかけで、地元の繁華街で1番の大きな老舗【源氏】という店でとりあえずやってみる事にした…

 

そして、面接してすぐに…

 

 

そのままホストとして働くことになった…

 

 

 

なんか…あっという間だった…

 

 

 

オレは【輝(テル)】と言う源氏名でホストとしてスタートしたのだった…

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

episode95

 

【オレ物語・本丸・第65章】

 

~ピアノ始めましたぁ~

 

 

 

【輝】と言う名でホストになったオレ…

 

入店して、間もなく自分のお客さんが付き、新人にしては奇跡的に売り上げを伸ばしていった…

 

以前働いていた店の経験がかなり役に立った成果か…

 

恐いくらいに順調にホストの道を歩み始めたオレ…

 

 

オレは、アパートというか、3階建てだからマンション?で、一人暮らしをしている。

 

一人暮らしでも、世の流れを分かるために新聞をとっていた。水商売をする者は、バカではいけない。いろんなお客さんとの会話に合わせられるように、いろんな知識が必要とされるのだ。

 

銀座の一流クラブのママさんなどは、新聞をたくさん読んでいる。普通の新聞、日経新聞、スポーツ新聞、はたまた週刊誌まで読み、常に世間の情報を身に着けている。

 

銀座の一流クラブといえば、政治家や一流会社の上役などのお客さんが多いから、一流の接待が出来なくてはいけない。

 

水商売には、いろんな人間がいるが、バカでは生きていけないのだ。

 

大半が、おバカなレベルだろう。

そういうタイプは、給料がいいこの世界に入り、嫌になって辞めて、しばらくしてからまた水商売をやる…その繰り返しである。

 

オレは、水商売をナメてはいない。接客業の最高峰の位置に値すると確信している。

 

オレが目指すのは、そこいら辺のバカな水商売の人間とは違うのだ。

 

 

さて。

 

今日も新聞を読んでいると…

 

新聞に挟まっているチラシに目が移った…

 

 

【これでアナタも大成功!タイガーアイブレスレット】

 

 

パワーストーンの広告のようだ…

 

 

美〇憲一がデカく乗っていて、左手首にタイガーアイブレスレットを装着し…

 

 

『私はコレで成功しました!!』

 

 

と…

 

 

 

 

ほぅ〜(-.-)

 

 

 

よくある広告だよね…

(-.-)

 

 

 

お金の風呂に入って、女を両腕に抱えてる広告とかもあるよね…

(-.-)

 

 

 

オレ…

 

こういうのやったことないんだよね…

(-.-)

 

 

 

いかにも、インチキまる出しだよね…

(-.-)

 

 

 

でも、広告に美〇憲一がデカデカと載ってんだよね…

(-.-)

 

 

 

オレ…美〇憲一、嫌いじゃないのね…

(-.-)

 

 

 

小学校の卒業アルバムに…

 

【尊敬する人・美〇憲一】

 

 

って書いたんだよね…

(-.-)

 

 

 

普通、親とかを書くよね…

(-.-)

 

 

 

親より、美〇憲一を尊敬してたんだろうね…

(謎)

 

 

 

 

と、言う事で…

 

美〇憲一に免じて、ダマされたと思ってタイガーアイブレスレットを注文してみた…

 

 

 

これでオレも大成功だ!!

( ´∀`)

 

 

 

高いのか、安いのか…1万円!!

 

 

 

しかし。

 

 

 

これでオレも大成功だ!!

(゚∀゚)

 

 

 

 

オレも美〇憲一になれる!!

(謎)

 

 

 

 

さて。数日後…

 

美〇憲一のタイガーアイブレスレットが届いた…

 

 

手っ取り早く、効果を試してみることにした…

 

 

広告には、買った人の感想が書いてあり…

 

 

 

○仕事で出世した!!

 

 

○パチンコ、競馬に勝ちまくり!!

 

 

○結婚できました!!

 

 

などなど…

 

 

 

それはそれは、ありがたや〜だったそうです…

(-.-)

 

 

 

と、言う事で…

 

 

さっそく効果を試すために、パチンコ屋へ行ってみた…

 

 

 

オレはパチンコなどやった事がない…

 

 

 

このタイガーアイブレスレットを装備すれば、ジャンジャンバリバリだそうなんで、パチンコ屋に行ってみた…

 

 

 

で…

 

 

 

まず…

 

 

 

パチンコのやり方が分からない!!

(゚∀゚)

 

 

 

隣の席のオバちゃんに、どうやるんだ?と教えてもらい、パチンコスタート!!

 

 

 

すると…

 

 

 

なんだか分からんが、パチンコ台がにぎやかになってきた…

(゚∀゚)?

 

 

 

なんだか知らんが、玉がいっぱい出始まってきた…

(゚∀゚)???

 

 

 

なんだか知らんが、玉をたくさん入れた箱が、積み重なっていった…

 

(゚∀゚)???

 

 

 

で、結局…

 

 

 

なんだか知らんが、15万儲かっていた!!

 

(゚Д゚)キターーー!!!

 

 

 

数時間で、サラリーマンの1ヶ月の給料をもらってしまった!!

 

 

(゚Д゚)何だこりゃー!!!

 

 

 

もはや、天下をとった気分である…

 

 

(゚∀゚)プヒャヒャヒャヒャヒャ!!

 

 

 

 

で…

 

さて。この15万円をどうすりゃいいんだ…

 

思わぬ【あぶく銭】が入ったオレ…

 

 

何か買うか…

 

 

そういやオレは、特に欲しい物などなかった…

 

(゚∀゚)…

 

 

 

 

あ…そうだ…

 

 

どうせならピアノを買ってみようか…

 

 

もちろん、本物のピアノなんて15万円で買えないから、電子ピアノなら買えるだろう…

 

 

実は、次に生まれ代わった時には、ピアノが弾ける男子になろう!と思っていた…

 

今の人生は、やりたくない野球をやらされて人生ゴタゴタ…。自分の夢など追うことも許されぬ、親の言う通りに生きなくてはいけない人生を送ってきたので、今の人生はあきらめて、次生まれ変わった時に期待していた...。

 

 

おかげでピアノには全く縁がなく、ドレミの【ド】の位置も知らん…

 

 

 

さて…。

 

パチンコで儲かった15万円を握りしめて、オレは電気屋へ向かった…

 

 

電子ピアノコーナーに行くと、10万円くらいで程良いのがあったので、店員に

 

『これをくれ!!』

 

と言ってピアノを爆買いした!!

 

 

オレが買った電子ピアノは、本物のピアノと同じ数の鍵盤がある。で、鍵盤部と、脚が別売となっていて、もちろん脚も必要なんで…

 

 

『脚もくれ!!』

 

 

と言ったら…

 

 

 

『申し訳ありません。脚はお取り寄せになります…』

 

 

と…

 

 

 

(゚Д゚)何だコラァーー!!!

 

 

脚が取り寄せなんで、キーボード部だけでやれってのかぁー!!!

 

 

普通、セットで在庫おいとくだろうがぁー!!!

 

 

 

こうして、1週間くらい部屋の床に電子ピアノのキーボード部だけおいて弾くことになった…

 

 

何で正座してピアノ弾かなきゃならん…

 

 

 

(# ゚Д゚)琴の演奏じゃねぇんだよ!!

 

 

 

 

電子ピアノを買って、次に行ったのは本屋だった。

 

 

ピアノの教本を買わなくては話しにならん。

 

 

 

【大人から始めるピアノ入門】

 

 

 

って本がよくあるが…

 

 

 

甘いな…(-.-)

 

 

 

そんなんで、ピアノを覚えられるもんか

(-.-)

 

 

 

ピアノを覚えるには、子どもの頃からやらないとダメだ

(-.-)

 

 

かと言って、子どもに戻ることは無理なんで、子どものピアノの教本から始めるのが、本物やり方だ!!

 

 

と言う事で…

 

 

 

【3歳児からのピアノ】

 

 

 

という本を買ってみた!

(*゚∀゚)

 

 

 

ピアノをやる者、年齢など関係ない!!

 

 

スタートは、皆同じだ!!!

 

 

 

 

で。家に帰って、さっそく3歳児のピアノ教本を始めた…

 

 

 

どうやら、リズムの練習のようである…

 

 

 

 

【トン!トン!トン!タ〜ヌキさん!】

 

 

 

 

さんはい!

 

 

 

【トン!トン!トン!タ〜ヌキさん!】

 

 

 

 

はい!

 

 

 

【トン!トン!トン!タ〜ヌキさん!】

 

 

 

 

もういっちょ!

 

 

 

【トン!トン!トン!タ〜ヌキさん!】

 

 

 

鍵盤の【ド】を、ひたすら押しまくり…

 

 

 

【トン!トン!トン!タ〜ヌキさん!】

 

 

 

 

 

 

オレは…

 

 

 

いったい何をしているのか…

 

 

 

 

 

 

これでは、先が長すぎる…

(;´Д`)

 

 

 

と言う事で…

 

ピアノを買って、残った【あぶく銭】で…

 

 

 

【ヤマハ音楽教室】へ駆けつけた!!

 

 

 

こうして、いきなりオレはピアノ教室の生徒になった…

 

 

 

これでオレも…

 

 

 

『ごめんなさい。今日はピアノのお稽古があるの。』

 

 

って、ドラえもんのしずかちゃんのセリフが言えるようになったのだ!

 

(*゚∀゚)

 

 

to be continued...

★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

ホストの話しから、ちょっとズレましたが(笑)

 

ピアノのお稽古ですが、それから6年くらい続けました(笑)

 

すぐに辞めたと思ったでしょ?

 

 

友達の結婚式に、オレが伴奏して、友人がボーカルをやる余興もやりましたょ

(´ε` )

 

他にも色んな場で演奏しました。

 

パチンコと、美〇憲一のタイガーアイブレスレットのおかげで、180度違った趣味を見つけました(笑)

 

 

しかし。東日本大震災で、オレも被災し、なんだかんだ忙しくなってしまい、ピアノ教室を引退することになりましたが...

 

 

 

 

☆次回は、1月12日にアップします☆

 

 

またお会いしましょう!

 

( ´Д`)ノ~バイバイ

 

 

 


episode96

 

【オレ物語・本丸・第66章】

 

~彗星のごとく~

 

 

 

この物語は、オレの人生の物語であり

すべて実話である。

 

オレが今、こうして生きているすべての意味…

 

1つ1つが無意味ではなく、全てが繋がり…

 

そして今がある…

 

 

 

◆【前回までのあらすじ】◆

(常連さまは、スクロールして飛ばしてくださいね!)

 

 

高校を卒業し、地元・茨城県内の私立大学に入学したオレだったが…

就職氷河期と言われた時代…なかなか内定がもらえず大学4年の半ばが過ぎていった…

 

そんな中…

 

オレがバイトしていたガソリンスタンドを経営している本社が倒産してしまい…

 

【ガイアックス】と言う、ガソリンに代わるアルコール系の次世代自動車燃料の販売店の会社になったのだ!

 

オレは、このガイアックスに非常に興味を持ったので、バイトの流れで社員になる事に決めたのだったが…

 

月180時間のサービス残業を平気でやらせる超ブラック企業だった…

 

オレは、副店長を半年やり、そして新店舗の店長にまで登り上がった…

 

バイトたちに恵まれ、仲間と共に楽しく過ごせたのだが…

 

政治と業界から【ガイアックス潰し】をされ、会社の経営が圧迫された…

 

人件費を極限まで減らせ!バイトを減らせ!との社長の命令に嫌気をさし…なんの罪もないバイトたちをクビにするくらいなら…

 

こんな会社、オレが辞めてやる…

 

と、可愛いバイトたちに店を任せて…

オレは会社を去ったのだった…

 

 

大学を卒業して、わずか1年で…

 

また振り出しに戻った…

 

全てをリセットして…

 

新しくスタートしよう!!

 

オレの本当の人生はこれからだ!!

 

そう強く心に誓ったのだったが

 

神は…そっとささやく…

 

『本当の苦しみは…

      これからだよ…』

 

と…

 

会社を辞めてすぐに、就職活動をしたが全てうまくいかなかった…

 

とある一流企業を受けて、オレは支店長に気に入られ採用してもらえることになったのだが…

 

なんと!

 

本社から【不採用】の知らせが…

 

なんなんだよ…

 

オレって、そんなに会社員に縁がないのか…

 

採用すると言われてまで、なれないんだから縁がないんだな…

 

わかったよ…

 

そんなに会社員に縁がないんなら…

 

もうならない…

 

バカバカしい…

 

そう思ったオレは、好き勝手にやる事にした…

 

オレは、農家の長男…

いずれは、家業を継がなくてはいけない…

 

だったら、それまで好きなことをやらせてもらう…

 

そう思ったオレは、家業の農業を手伝いながら、昔から少し憧れだった【芸能人】を目指すことにしたが、エキストラをやらせるだけやらして、ギャラも払わない悪徳事務所に入ってしまった…

 

芸能界を目指す人はたくさんいるのに、それをあざ笑うかのような世界も密接していた…

 

エキストラをやっている時に、オレはたくさんの俳優を目指す人たちを見てきた…

 

皆…

 

全てを犠牲にしてここにいる…

 

 

オレには、その覚悟があるか…

 

自分の両親や、仮に家庭を持ったとしても、全てを犠牲にする覚悟があるか…

 

 

オレには出来ない…

 

始めから答えは出ていたのだ…

 

だからオレは…

 

この世界から身を引いた…

 

 

芸能人の夢から覚めたオレは、しばらく家業の農業を手伝う毎日…

 

しかし…

 

このままでは、出会いすらない…

 

一生、結婚など出来ないかもしれない…

 

そう思ったオレは、外に働きに出ることにした…

 

いずれは家業の農家を継ぐんだから、バイトでもいい…

 

会社員に縁がないんなら、バイトなら大丈夫だろう…

 

そして、バイトを探していると…

 

小さなビストロレストランの求人を見つけて面接に行くことになった…

 

無事に採用されたのだったが…

 

この店には、不思議な出来事があった…

 

この店に来るお客さんのほとんどが、こう言う…

 

『あれ?あの女の人は辞めちゃったんですか?』

 

と…

 

どうやら、以前働いていたお姉さんがいて、たくさんのお客さんに大人気だったようである…

 

この店は、とても小さな店…

 

しかし。お客さんは、食事だけが目当てではなく、プラスアルファを求めにやってくるのだ…

 

オレは、この店を甘く見ていた…

 

この店で認められるには…

 

プラスアルファが必要であると言う事…

 

ただのバイトで入ったつもりのオレだっが、この小さな店に生きがいと目標を見つけた…

 

 

オレは…

 

あの【伝説のお姉さん】を超えてやると…

 

オレは、伝説のお姉さんを超えるために、この店で約2年の修行をした…

 

そして、いつの間にか自分では気が付かないうちに、オレは伝説のお姉さんと同じくらいになっていた…

 

 

自分色が出せるようになっていたのだ…

 

 

大切なことは、伝説のお姉さんに勝つ事ではなく、自分色を出して認められる事だと気がついた…

 

 

その答えが分かった時に、もう一つの答えが…

 

 

 

オレは…

もっと広いステージへ行くべきだ…

 

 

 

オレは接客業が好きなんだ…

だったら、接客業の最高峰にあるものは何か…

 

 

 

【水商売】だ…

 

 

 

自分が認められなければ絶対に生きていけない世界…

 

 

今しか出来ない事…

 

 

だったらやってやろうじゃないか…

 

 

 

オレは…

 

ホストになる…

 

 

 

そう思って新たなるステージへと旅立ったのだった…

 

 

東京でホストをやろうとしたのたが、ちょっとしたきっかけで、地元の繁華街で1番の大きな老舗【源氏】という店でとりあえずやってみる事にした…

 

そして、面接してすぐに…

 

 

そのままホストとして働くことになった…

 

 

 

なんか…あっという間だった…

 

 

 

オレは【輝(テル)】と言う源氏名でホストとしてスタートしたのだった…

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

episode96

 

【オレ物語・本丸・第66章】

 

~彗星のごとく~

 

 

 

【輝】と言う名でホストになったオレ…

 

入店して、間もなく自分のお客さんが付き、新人にしては奇跡的に売り上げを伸ばしていった…

 

以前働いていた店の経験がかなり役に立った成果か…

 

恐いくらいに順調にホストの道を歩み始めたオレ…

 

 

そして、ついに1ヶ月間の【締め日】となった…

 

 

【締め日】とは、月の最後の日で、要するに今月の売り上げがいくらになるのか…という日である。

 

 

つまり…

 

売り上げ次第でホストの順位が決まる日なのである。

 

 

 

で、オレは…

 

入店して奇跡の連続で…

 

 

締め日の最後の夜には、ナンバー2の状態まで来ていた…

 

 

しかも、現在ナンバーワンの先輩ホストとの金額差は、いくらでもない…

 

 

今夜の締め日の売り上げ次第で…

 

 

オレは、ナンバーワンになれるかも知れない…

 

 

 

でも…

 

 

オレがホストになった理由は、ナンバーワンになるためじゃない…

 

 

お客さんに、喜んで、楽しんでもらえれば十分なのだ。

 

 

別に、お金がたくさん欲しいわけでもない…

 

普通に生活出来るくらいで十分と思っている。

 

 

結果なんぞ、初めから望んではいない…

 

 

 

しかし…

 

今夜が【締め日】と言う事で、周りも黙ってはいなかった。

 

 

入店すぐの新人ホストが、いきなりナンバーワンになるかも知れないと、話しが広がっている…

 

自分のお客さんだけでなく、他のホストのお客さんたちも、『頑張ってナンバーワンになりなよ!』と、声をかけてくれる…

 

 

嬉しいんたが…別にナンバーワンを目指してたワケじゃないんですが…

(;´∀`)

 

 

 

ってか…

 

ホストの世界を何も知らないオレがナンバーワンになっちゃっていいんだろうか…

(ー_ー;)

 

 

他のホストたちは、何をやってるんだ…

(-.-)

 

 

オレよか経験が多いんだから…しっかりしてくれ…

 

 

ハッキリ言えば、この店に入って1ヶ月経ったが、以前働いていた時の【伝説のお姉さん】みたいに目標になる人がいない…

 

 

オレのレベルが高いのか、それとも周りのホストたちのレベルが低すぎるのか…

 

 

自分が想像していた世界とは、ちょっと違った…

 

 

いや…ここは地方のホストクラブ。

 

 

本場の歌舞伎町などの有名店だったら、ホストの【質】が全く違うんだろうけど…

 

 

 

 

さて。

 

今夜のオレのお客さんは、【サキ】さんだ。

 

サキさんは、オレの最初のお客さんであり、1番の太客である…

 

 

シングルマザーで、子どもが3人もいるのに、なぜそんなにお金を使えるのかが不思議だった…

 

もちろん、それを聞くわけにはいかなかった…

 

 

サキさんのボトルが空いた…

 

 

 

オレの心の中に…邪神が現れた…

 

 

 

次に入れてくれるボトル次第で、オレはナンバーワンになれるかも知れない…

 

 

現在、1位の先輩ホストとは、売り上げがほんのわずかだ…

 

 

違う先輩ホストが言った…

 

輝の勝ちだな。今、1位のあのホストの今日のお客さんは、1番安いジンロしか飲まないお客さんだ。高額なボトルなど入れられるワケがない。

 

と…

 

 

確かに、オレも思っていた…

 

オレは、サキさんにバーボンが入った、陶器で作られている人形型のボトルを入れてもらえれば、完全に突き放す事が出来る…

 

 

そして、ナンバーワンになれるんだと…

 

 

 

でも、そのボトルは7万円もする…

 

 

 

 

オレは、サキさんに話してみた…

 

『サキさん…あのね…オレ。あのボトルを入れてもらえると、ナンバーワンになれるかも知れないんだ…』

 

 

と…

 

 

なんか…自分が嫌だった…

 

 

ナンバーワンになりたくて、サキさんに7万円もするボトルを入れてもらおうだなんて…

 

 

普通に考えたら7万円って、ものすごい大金だし…シングルマザーが使う金額じゃないよな…

 

サキさんの子どもたちの事を考えたら…オレ何言ってんだろう…って恥ずかしかった…

 

 

 

するとサキさんは…

 

 

『うん!いいよ〜!私もあのボトル欲しい〜♪』

 

と…

 

 

 

(;・∀・)…

 

 

 

 

(;・∀・)…

 

 

 

 

(;・∀・)…

 

 

 

 

なんか…メッチャあっさり…

 

(;´∀`)

 

 

 

たしかに、サキさんはオレのお客さんになってから、頼んでもないのにバンバンと高額なボトルを入れてくれていた…

 

オレが、ここまで来れたのは、サキさんのおかげだ…

 

 

あっけなく、7万円のボトルを入れてくれたが、これがオレが初めてお客さんに【おねだり】してしまった事だった…

 

ホストにとっては、当たり前の事なんだろうが、どうしてもその点だけがホストになりきれてなかった…

 

 

そして…午前6時。

 

店の閉店時間となり、今月の売り上げが確定した。

 

 

 

オレは、ナンバーワンになったのだ…

 

 

 

入店して1ヶ月後にナンバーワンになった…

 

 

 

この店には、今までに例のない快挙だ。

 

 

 

テレビドラマみたいな事が現実に起こった…

 

 

 

まだまだホストの世界を知らないオレが、この老舗の店のナンバーワンになって良いものだろうか…

 

嬉しい気持ちより、なんと言うか…よく意味が分からなかった…

 

 

ホストの世界は、売り上げが全て…

 

 

ある意味、ナンバーワンは、お金で買える名誉なのである。

 

 

ナンバーワンになりたければ、売り上げさえ上がればいいのだ。

 

 

ただ、本当のナンバーワンとは

 

【不動のナンバーワン】である。

 

 

1人のお客さんが、いつまでもお金を使えるわけがない。たくさんのお客さんに支えられ、ずっとナンバーワンの売り上げを保っていかなくてはいけないのだ。そう簡単にできることではない。

 

 

【一発屋のナンバーワン】なんていくらでもいる。

 

1人のお客さんにたくさんお金を使ってもらい、そのお客さんが来なくなったら終わり…

 

 

そういう一度だけナンバーワンになるホストがたくさんいる。何度もナンバーワンが入れ替わっている店ではダメなのだ。

 

オレはナンバーワンになったからには、この【源氏】という店の看板を背負うことになる。店の看板を汚すような事はできない…

 

 

ホストになって、お客さんが喜んでもらえれば十分と思っていたが、ナンバーワンになったからには、売り上げも意識していかなくてはいけない…

 

上に登りつめたからには、落ちるワケにはいかない…

 

 

そう思うようになり…

 

 

 

 

オレは、少しずつだが…

 

 

 

以前とは違った、ホストらしい考え方に変わっていったのだった…

 

 

to be continued…

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございましたm(_ _)m

 

いきなりナンバーワンになったオレ…

 

これから、恐ろしいお客さんや、いろんなドラマが出てきます。お楽しみあれ(笑)

 

次回は1月19日(日)にアップします。

 

またお会いしましょう!

( ´Д`)ノ~バイバイ

 

 

 


episode97

 

【オレ物語・本丸・第67章】

 

~恐怖の女~

 

 

 

この物語は、オレの人生の物語であり

すべて実話である。

 

オレが今、こうして生きているすべての意味…

 

1つ1つが無意味ではなく、全てが繋がり…

 

そして今がある…

 

 

 

◆【前回までのあらすじ】◆

(常連さまは、スクロールして飛ばしてくださいね!)

 

 

高校を卒業し、地元・茨城県内の私立大学に入学したオレだったが…

就職氷河期と言われた時代…なかなか内定がもらえず大学4年の半ばが過ぎていった…

 

そんな中…

 

オレがバイトしていたガソリンスタンドを経営している本社が倒産してしまい…

 

【ガイアックス】と言う、ガソリンに代わるアルコール系の次世代自動車燃料の販売店の会社になったのだ!

 

オレは、このガイアックスに非常に興味を持ったので、バイトの流れで社員になる事に決めたのだったが…

 

月180時間のサービス残業を平気でやらせる超ブラック企業だった…

 

オレは、副店長を半年やり、そして新店舗の店長にまで登り上がった…

 

バイトたちに恵まれ、仲間と共に楽しく過ごせたのだが…

 

政治と業界から【ガイアックス潰し】をされ、会社の経営が圧迫された…

 

人件費を極限まで減らせ!バイトを減らせ!との社長の命令に嫌気をさし…なんの罪もないバイトたちをクビにするくらいなら…

 

こんな会社、オレが辞めてやる…

 

と、可愛いバイトたちに店を任せて…

オレは会社を去ったのだった…

 

 

大学を卒業して、わずか1年で…

 

また振り出しに戻った…

 

全てをリセットして…

 

新しくスタートしよう!!

 

オレの本当の人生はこれからだ!!

 

そう強く心に誓ったのだったが

 

神は…そっとささやく…

 

『本当の苦しみは…

      これからだよ…』

 

と…

 

会社を辞めてすぐに、就職活動をしたが全てうまくいかなかった…

 

とある一流企業を受けて、オレは支店長に気に入られ採用してもらえることになったのだが…

 

なんと!

 

本社から【不採用】の知らせが…

 

なんなんだよ…

 

オレって、そんなに会社員に縁がないのか…

 

採用すると言われてまで、なれないんだから縁がないんだな…

 

わかったよ…

 

そんなに会社員に縁がないんなら…

 

もうならない…

 

バカバカしい…

 

そう思ったオレは、好き勝手にやる事にした…

 

オレは、農家の長男…

いずれは、家業を継がなくてはいけない…

 

だったら、それまで好きなことをやらせてもらう…

 

そう思ったオレは、家業の農業を手伝いながら、昔から少し憧れだった【芸能人】を目指すことにしたが、エキストラをやらせるだけやらして、ギャラも払わない悪徳事務所に入ってしまった…

 

芸能界を目指す人はたくさんいるのに、それをあざ笑うかのような世界も密接していた…

 

エキストラをやっている時に、オレはたくさんの俳優を目指す人たちを見てきた…

 

皆…

 

全てを犠牲にしてここにいる…

 

 

オレには、その覚悟があるか…

 

自分の両親や、仮に家庭を持ったとしても、全てを犠牲にする覚悟があるか…

 

 

オレには出来ない…

 

始めから答えは出ていたのだ…

 

だからオレは…

 

この世界から身を引いた…

 

 

芸能人の夢から覚めたオレは、しばらく家業の農業を手伝う毎日…

 

しかし…

 

このままでは、出会いすらない…

 

一生、結婚など出来ないかもしれない…

 

そう思ったオレは、外に働きに出ることにした…

 

いずれは家業の農家を継ぐんだから、バイトでもいい…

 

会社員に縁がないんなら、バイトなら大丈夫だろう…

 

そして、バイトを探していると…

 

小さなビストロレストランの求人を見つけて面接に行くことになった…

 

無事に採用されたのだったが…

 

この店には、不思議な出来事があった…

 

この店に来るお客さんのほとんどが、こう言う…

 

『あれ?あの女の人は辞めちゃったんですか?』

 

と…

 

どうやら、以前働いていたお姉さんがいて、たくさんのお客さんに大人気だったようである…

 

この店は、とても小さな店…

 

しかし。お客さんは、食事だけが目当てではなく、プラスアルファを求めにやってくるのだ…

 

オレは、この店を甘く見ていた…

 

この店で認められるには…

 

プラスアルファが必要であると言う事…

 

ただのバイトで入ったつもりのオレだっが、この小さな店に生きがいと目標を見つけた…

 

 

オレは…

 

あの【伝説のお姉さん】を超えてやると…

 

オレは、伝説のお姉さんを超えるために、この店で約2年の修行をした…

 

そして、いつの間にか自分では気が付かないうちに、オレは伝説のお姉さんと同じくらいになっていた…

 

 

自分色が出せるようになっていたのだ…

 

 

大切なことは、伝説のお姉さんに勝つ事ではなく、自分色を出して認められる事だと気がついた…

 

 

その答えが分かった時に、もう一つの答えが…

 

 

 

オレは…

もっと広いステージへ行くべきだ…

 

 

 

オレは接客業が好きなんだ…

だったら、接客業の最高峰にあるものは何か…

 

 

 

【水商売】だ…

 

 

 

自分が認められなければ絶対に生きていけない世界…

 

 

今しか出来ない事…

 

 

だったらやってやろうじゃないか…

 

 

 

オレは…

 

ホストになる…

 

 

 

そう思って新たなるステージへと旅立ったのだった…

 

 

東京でホストをやろうとしたのたが、ちょっとしたきっかけで、地元の繁華街で1番の大きな老舗【源氏】という店でとりあえずやってみる事にした…

 

そして、面接してすぐに…

 

 

そのままホストとして働くことになった…

 

 

 

なんか…あっという間だった…

 

 

 

オレは【輝(テル)】と言う源氏名でホストとしてスタートしたのだった…

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

episode97

 

【オレ物語・本丸・第67章】

 

~恐怖の女~

 

 

 

【輝】と言う名でホストになったオレ…

 

入店して、間もなく自分のお客さんが付き、新人にしては奇跡的に売り上げを伸ばしていった…

 

以前働いていた店の経験がかなり役に立った成果か…

 

恐いくらいに順調にホストの道を歩み始め、なんと!入店して、1ヶ月後にナンバーワンまで登りつめてしまった…

 

まるで、テレビドラマのような流れでホストの道を歩む事になったオレ…

 

 

そんな中…

 

オレのお客さんの中に一人…

 

一番やっかいな人がいた…

 

 

 

彼女の名前は【ナギサ】…

 

 

 

オレの3つ年上で、スタイルはいいんだが…

 

 

 

顔が…

 

 

 

 

 

顔が…

 

 

 

 

いゃ…

 

 

 

 

少し離れて見れば…

 

(;^ω^)

 

 

 

 

 

ダメだ…(-_-)

 

 

 

 

 

 

やっぱり顔が…

 

 

 

 

 

チョウチンアンコウにそっくりだ…

(;´Д`)↺↺↺

 

 

 

目が離れてて、たらこ唇…

 

 

 

 

 

 

 

 

目が離れてて…たらこ唇…

 

 

 

 

 

 

どの角度から見ても…

 

 

 

 

 

チョウチンアンコウだった…

 

(;´Д`)↺↺↺

 

 

 

 

 

先輩ホストは、彼女の事を…

 

【半魚人】とか【魚雷】とか言っていた…

 

 

 

 

ま…

 

見た目は、どうでもいいのよ。

 

 

 

大切なのは、性格よ。

 

 

 

 

しかし。

 

 

 

 

性格は、顔より最悪だった…

 

(;´Д`)↺↺↺

 

 

 

 

今回は、そんなチョウチンアンコウ・ナギサのお話しである…

 

 

 

彼女がオレのお客さんになったのは、オレがホストになって2ヶ月後だった…

 

もともと、違う先輩ホストをとりあえず指名?してたらしく…オレに指名を変えたようだ…

 

 

で。彼女は、オレのお客さんの事をよく聞いていた…

 

オレは、何の疑いもなく普通にオレのお客さんの話しをしていた…

 

 

 

それがアカンかったのだ…

 

(@_@;)

 

 

 

ここは、男と女の世界…

 

 

以前働いていたビストロの店のお客さんと同じように話してはアカン!ことを後ほど気付かせられる事となった…

 

 

オレのお客さんに、【サキさん】という1番大きなお客さんがいる。

 

オレは、チョウチンアンコウ・ナギサに【サキさん】の話しをした…

 

サキさんには、小さい子どもが3人いると…

 

 

 

すると、数日後…

 

 

チョウチンアンコウ・ナギサは、たくさんお菓子が入った入れ物を持ってきた…

 

 

『コレ。サキさんの子どもたちにプレゼントだから渡しといてね。』

 

と…

 

 

 

オレは、チョウチンアンコウにしては優しいじゃないか

 

(゚∀゚)

 

と思っていた。

 

 

 

 

数日後、サキさんが店に来てくれた時に

 

『チョウチンアンコウに似たオレのお客さんから、サキさんの子どもたちにプレゼントだって♪』

 

と、お菓子の入った入れ物を渡した…

 

 

 

 

すると…

 

 

 

サキさんは、喜ぶかと思ったら…

 

 

 

怒り始めた…

 

(@_@;)(@_@;)(@_@;)

 

 

 

『コレって、どういう意味だかわかる?私に自分の存在をアピールしてるのよ!』

 

 

と…

 

 

 

 

オレには、意味が分からなかった…

 

 

 

 

チョウチンアンコウにしては、優しい心遣いかと思っていた…

 

 

 

それは、以前働いていたいたビストロの店のお客さんどうしなら通じる話し…

 

 

 

でも。ここは違う…

 

 

 

 

男の女の世界…

 

 

 

 

そう…

 

このお菓子の入った入れ物は、チョウチンアンコウ・ナギサからの挑戦状だったのだ…

 

 

 

自分の存在をアピールするために…

 

 

 

普通に考えれば、知らない人が子どもたちにいきなりプレゼントを渡すのもオカシイ…

 

 

オレは、この世界の複雑さ…女同士のねじ曲がった複雑さを思い知らされていくことになるのだった…

 

 

 

 

 

またある日…

 

 

チョウチンアンコウ・ナギサが、私の友達が輝くんを気に入ったみたいだから友達になってあげてね!と、連絡先を教えてきた…

 

 

オレは、別にいいよ〜

 

(゚∀゚)

 

と、オッケーした。

 

 

 

お客さんが増えることはいい事だし♪

 

 

 

 

で…

 

さっそく、次の日の夕方にチョウチンアンコウ・ナギサの友達と名乗る謎の女から電話がかかってきた…

 

 

 

オレは、電話に出ると…

 

 

ものすごく静かな声で話すし、口数がものすごく少ない…

 

 

 

で…

 

謎の女は、言った…

 

 

『ナギサちゃんの事。どう思ってるんですか?』

 

と…

 

 

 

それは…

 

チョウチンアンコウに似ててビックリしました!

 

(゚∀゚)

 

 

と言いたかったんだが…

 

 

やめた…(;´∀`)

 

 

 

 

とりあえずオレは…

 

 

『オレにとって、大事なお客さんですね』

 

 

と、セオリーに言った…

 

 

 

すると、謎の女は

『私とナギサちゃん。どっちが大事ですか?』

 

と聞いてきた…

 

 

 

 

ってか…

 

 

 

オメェなんか知らねぇよ…

 

(~_~;)

 

 

 

会ったこともねぇのによ…

 

(-_-)

 

 

 

と、言いたかったんだが…

 

 

 

『オレを思ってくれる人はみんな同じだよ。』

 

 

と、これまたセオリー?的に言った…

 

 

 

謎の女は…

 

『そうですか…わかりました』

 

 

と言って、電話を切った…

 

 

 

 

その数分後…

 

チョウチンアンコウ・ナギサから電話がかかってきた…

 

 

『あのさ〜。彼女に電話で何て言ったの?めっちゃキレてて、ケンカになったのよ!』

 

と…

 

 

 

 

 

はぁ〜(@_@;)???

 

 

 

 

何も大したこと言ってねぇし…

 

それに死ぬほど口数少なくて会話にならんわ…

 

(-_-)

 

 

 

 

勝手にケンカしてろよ

 

(-_-)

 

このチョウチンアンコウめが

 

(-_-)

 

 

 

 

 

それから、数日後…

 

チョウチンアンコウ・ナギサが店にきた時の事…

 

 

謎の女と、ケンカが続いてて問題ばかり発生してて、大変なのと言っていた…

 

 

それは、そっちの問題だからオレには関係ねぇだろうが…

 

(-_-)

 

 

ってか…謎の女は、いつオレの店に来るんだ?とりあえず顔を見せたらどうなんだ…

 

 

しかし…

 

 

謎の女は、一度たりとも店に来ることはなかった…

 

 

 

 

ある日。謎の女からメールが来た…

 

 

『今からナギサちゃんをコロしに行きます!』

 

 

と…(@_@;)

 

 

 

 

おぃおぃ…

 

(@_@;)(@_@;)

 

 

 

 

何言ってやがる…

 

 

 

あんたら、なにモメてんだが知らねぇが、ヒートしすぎじゃねぇのか…

 

(;´Д`)

 

 

オレは、すぐにチョウチンアンコウに電話した!!

 

 

『おぃ!お前をコロしに行くって言ってるぞ!!隠れた方がいいんじゃねぇか??』

 

 

と。

 

 

 

チョウチンアンコウは

 

『別に構わないわよ!やれるもんならやってみれば!』

 

と…

 

 

顔に似合わずではなく、顔にピッタリの強気な発言だった…

 

 

 

とはいえ、何があったか知らんが、このままではマズイんじゃないでしょうか…

 

(;´Д`)

 

 

 

なんだか…めんどくせぇ展開になってしまった…

 

(;´Д`)

 

 

to be continued…

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

【次回予告】

 

謎の女vsチョウチンアンコウの結末…

 

チョウチンアンコウのさらなる恐怖が…

 

 

☆次回は1月26日(日)にアップします☆

 

またお会いしましょう!

 

( ´Д`)ノ~バイバイ